脳外科医もつの日常

30代、中堅?脳神経外科医の日々のつぶやき。ちょっとした健康の話から完全なプライベートの内容まで

尿酸値が高い…でもお酒が飲みたい人へ 〜私が検診で話すこと〜

 

検診をしていると、よく愛飲家の人から「先生、お酒はどれくらいなら飲んでいいですか?」と聞かれます。ほどよい飲酒量に関してはまた別の機会にお話するとして、今回は尿酸値について私が検診で患者さんに話していることを簡単に記載したいと思います。

 

よくあるケースでは尿酸値の高い方。いわゆる「ビールは控えましょう」という話。

ビールはプリン体が多いから、尿酸値が上がりやすい…といいますが、実は食事に含まれるプリン体の方が全然多いですから!!

 

ビール100mlあたりのプリン体の量は5-11mg。

100gあたりで言えばレバーは200-300mgありますよ。

なぜビールばかり悪者になるかというと、やはり量を多く飲むからですよね。中ジョッキを何杯も飲む方もいますし。

 

確かにビールはお酒の中では比較的プリン体は多く、そして摂取量が多くなりやすいとう点では尿酸値が他のお酒に比べ上がりやすいかもしれませんが、プリン体の少ない食事と付き合えばそんなに問題はないと思います。野菜、豆腐、チーズあたりはプリン体が少ないのでお酒のお供にオススメです。

 

 

 

<<高尿酸血症痛風治療に関して>>

ガイドラインも出ていますが、簡単にいいますと、

 ・症状がある → 薬

 ・痛風発作になったことがある → 薬

 ・痛風発作がない場合

   A)尿酸値 8.0mg/dl未満 → 生活指導

   B)尿酸値 8.0mg/dl未満 → 高血圧、肥満、糖尿病など他に合併疾患ある → 薬

 ・尿酸値 9.0mg/dl以上 → 薬

 

お薬に関してですが、

痛みがある場合はまずは痛みをとることが大事で、ロキソニンなどの痛み止めやステロイドを使います。そして痛みが落ち着いてから尿酸値を低くするお薬を使います。

尿酸値を低くするお薬には①尿酸を作りにくくする薬と、②尿酸を体の外に出すのを助ける薬があります。

代表的な商品としては、

①にはザイロリック、フェブリクなど

②にはベネシッド、ユリノームなど

になります。使い分けに関してですが、尿酸結石や腎機能が悪い人は①を使用します。また痛風の方は尿が酸性であることが多く、これが結石をできやすくするため、②を使用する場合は尿をアルカリにするウラリットという薬を併用します。

 

最近、私の外来では①を処方している患者さんが多いですね。

 

最後に生活習慣に関してですが、コーヒー、乳製品、ビタミンCは痛風発生抑制作用がありますし、水分を多く摂ることは尿酸を排出するのに効果的です。(2リットル以上?とも言われています)。逆に、高タンパク食、過度の無酸素運動は尿酸値を上昇させますので、

 

日頃からビールをよく飲み、筋トレを好み、プロテインを毎日欠かさず、減量期は水分制限もするような…まさに私のような人間はリスクの塊です。

 

健康意識が高いように思える、酒好き筋トレマニアは逆に危ないことがありますので、自分も含めて気をつけなければいけませんね。

 

痛風はとっても痛いので我慢せず医療機関を受診しましょう。そして暑い夏はビールが美味しい季節ですので、楽しくお酒と付き合っていきましょう。(自分にも言ってます)

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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