コードブルー第3話〜研究者の目線で〜
帰省していたので、ゆっくりみることができました、コードブルー第3話。
例のごとくネタバレになりますので、みたくない人はここまでにしてください。
みますか?では始めます。
個人的に気になったのは小脳血管芽腫の女の子
あれだけ大きいと、あんな滑らかにピアノできるのかなぁーとか、若い人の血管芽腫なので遺伝性の病気は大丈夫なのかなぁーなど、少しモヤモヤしました。
ちなみに遺伝性の病気はフォンヒッペルリンドウ病です。
人の名前が付いた病気の中で最も大変なものの1つだと私は思います。
私の患者さんにも過去にいましたが。
ドラマの中のあの女の子もこれからどうなるか、次回以降の付箋ですよね!楽しみにしたいと思います。
さて、シアン化合物を飲んで自殺しようとした研究者の人が登場しました。
研究が、先を越されてうまくいかなくなった…というのが理由ですよね。
私も研究をやってる身分ですが、
すごく気持ちがわかります。
いや、ほんと。
基礎研究は立ち上げてから結果出るまで3年以上かかるのが普通です!
ですから、それが他の人に先を越されてしまうのは
今までの自分の時間はなんだったんだろう…ってなるわけです。
とくに、外部から援助を受けて研究してたりとか、プレッシャーありますよね。
研究はお金がなければできません。
1つの試薬で8-10万なんて普通です。
しかもそれ20回くらいしか使えなかったり。
研究費をもらえなくて、鬱っぽくなったり、露頭に迷うような人を私も知ってます。
研究者の世界とは色々とシビアなんです。
そのぶん、結果が出た時はとても嬉しいものですよ。
「この結果は世界中で自分しかしらない!」ってなるわけなので。
知的感動など得られるものもたくさんあります。
ですから、こういった見方もあるんだぞということで、少しでも伝われば幸いです。
博士号を取るだけのために大学院に行く人が医師の中には多いのですが、研究することでわかることもたくさんありますし、臨床の仕事を客観的に見ることも前よりできるようになります。何より論理的思考や、壁に当たった時の修正方法など…この辺はスポーツのスランプに似てますかね??
やや、好き勝手に今回は記事を書いてしまいましたけど。
そんな感じで今回は締めたいと思います。
最後までお付き合いくださりありがとうございます。
コードブルー、次回も楽しみにしたいと思います。
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