脳外科医もつの日常

30代、中堅?脳神経外科医の日々のつぶやき。医療、プライベート、趣味など気ままに書いていきます。

ケトン食ダイエット記録:6-8日目、なんとか1週間続きましたの巻

こんにちは。

 

 

本日の体重は73.9kg(スタートから4kgマイナス)

 

開始したのが先週の月曜からで、その間半分は夜飲んでしまっていましたがなんとか減量を維持できています。

土日の不摂生でも、おそらく昨日1日でそれなりにリカバリーできたんだと思います。

 

開始して1週間、体重は減るものの見た目が変わらない…という、スッキリしない感じが続いていましたが、鏡で自分を見ても少しずつ体が絞れて来たような気がしています。

 

このダイエットは、筋肉にとってエネルギーとなる糖質が少ないため、確実にウェイトトレーニングでできる重量は減りますし、体の水分も少ないのでいわゆる「パンプ感」もあまり感じられません。

 

ベンチプレスも普段上げてある重量から10kg近く減りましたが、それ以降順調に減量して行ってるものの、ある程度筋力低下はとまっきたかなと思います。

 

 

やはり糖質不足による筋肉分解はケトン食では起こりにくいんだと思います。

したがってカロリー制限ダイエットのように1日にマイナス500キロカロリー程度を狙うよりも、もっとカロリーを多くマイナスにできるんですよね。

 

患者さんに勧めて、結構いい感じの効果が出ていましたが、いざ自分でやってみて、その威力を開始1週間で早くも感じています。

 

昨日の食事

<朝>

コンビーフ

さけるチーズ 二本

缶コーヒー(無糖)

 

<昼>

オリーブオイルさば(缶詰、セブンイレブン

mctオイル +ブラックコーヒー

 

<夕>

豚バラ120g、きのこ類、しらたきの炒め物

 

<間食>

筋トレ後にプロテイン 20g

ゆで卵2個

 

合計1532キロカロリー(糖質6g、脂質117g、タンパク質111g)

 

グラフはこんな感じです

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昨日の筋トレメニュー

昨日は胸の日でした。

インクラインベンチプレス

  •    ウォーミングアップ 
  •    80kg 3セット(14回、10回、8回)

 

★ケーブルクロス

  •    重さ忘れました…片方15kgだったかな?20回を6セットです。

 

減量期は筋肉にストレッチがかかる種目は控えることと、やりすぎによる筋肉減少が怖いのでサクッと40分くらいで終わりました。

 

 

 

都心は雪がすごいですね。

雪に慣れてない地域では交通事故が増えますのでご注意を。そして我々脳神経外科医の仕事も増える1日となりそうです。

 

 

では。

 

 

ケトン食ダイエット記録:5日目、果物に多いビタミンはサプリで補おうの巻

こんにちは。

早速ですが、本日の体重は

74.1kg(スタートから3.8kgマイナス、前日から0.5kgマイナス)でした。

 

昨日は夜にお酒の席があり、ビールやワイン、多分糖質入ってるんだろうなーっていう甘い味付けのお肉…何より中華だったので、片栗粉使用率が高く食べるものに困りました。

 

こういう自体は想定内だったので昼までにそこそこ脂質をとって、極力昼間の糖質は抑える…ということを意識はしておりましたが。

 

なんとか本日も減量できました。

 

さて、そんな昨日の食事内容を振り返ります。

食事内容

<朝>

 卵3つ+スライスチーズ二枚で作ったオムレツ

バターコーヒー

 

<昼>

ゆで卵3つ

毎日オリーブオイル&エゴマ油 1袋

コーヒー+mctオイル 3.5g

サプリ(アナバイト)

 

<夕>

飲み会…よくわかりませんが、ビール、ワイン、焼酎、糖質入ってそうなお肉やカニ…二次会はステーキを2切れ食べました。

 

<間食>

ビックホエイRTD 1つ

 

合計 813キロカロリー(糖質6g、タンパク質64g、脂質60g)+飲み会の食事

 

です。

 

 

カロリーは、だいたい1000-1400くらいでしょうか、中華の糖質がわかりません。

 

さて、ケトン食中にはビタミン不足になりやすいので、私はビタミン系のサプリメントは取るようにしています。

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写真は昼ごはんです。

これだけだと相当やばい人と思われそうですね。 

 

向かって右の青いボトルのアナバイトは個人的に気に入ってます。ハードにトレーニングする人には人気の商品です。

 

ビタミンCなどは実は果物に多いんですよね。でも果物をケトン食中に取るわけにはいかないので、そういう時はサプリメントに頼るわけです。

 

ビタミン系のサプリメントは同業でも愛用している人多いですし、オススメですよ。

 

ボディメイクに必要なサプリとしてマルチミネラルやビタミンは上位にきます。HMBとかそんなに優先度ないかなーって思いますけど。

 

 

まぁこんな感じでも翌日朝には0.5kg減っているわけで(笑

改めてこのダイエットの威力を実感しますね。

 

話は変わりますが、間食で飲んだビックホエイRTDについて。

https://www.bulksports.com/sample_size/bigwhey_rtd/

バルクスポーツから出てるプロテイン飲料です。930円/5個です。

冷やすとおいしくいただけます。冷やさないとちょっと「ねとっ」とした舌触りですが十分飲めます。

ウィダーインゼリー感覚で手軽に持ち運べますし、とても便利です。

ちなみにDNSプロテインドリンクも有名ですが350mlは飲むのが個人的にきついのとタンパク質は30gとトレーニング後に摂るには十分量ありますが400円近いので、私はバルクスポーツを愛用しています。

DNS、一応リンクを貼っておきます。

 

そういえば、食事管理をちゃんとしたくても結婚式、職場の付き合いなど不可抗力はありますよね。ケトン体の体になっていれば2-3週間に1回くらいは普通に食べても大丈夫じゃないかなって…実は、経験上思ってるんですけど。こういった話はまた別の機会にしたいと思います。

 

土日は帰省のためあまり更新できないかもしれません。

 

 

ここまで順調にきましたがおそらく水分が抜けただけなので、調子に乗らず今後は週に1キロくらいを目標にがんばります。おそらくこんなペースで減量はいかなくてなってくると思うんですよね。。

 

 

 

では。

 

 

 

 

 

ケトン食ダイエット記録:4日目、プロテインの糖質も考えようの巻

こんにちは。

 

本日の体重は74.6kg(スタートから3.3kgマイナス)でした。

 

こんな簡単に減っていいのでしょうか。

 

マクロ管理と筋トレで痩せようとしてた時は、カロリー収支もプラスにならないため筋力も上がらないし、それでいて体重も思ったほど落ちませんでしたが。

 

★マクロ管理によるダイエットは下記をご参照ください。

 

昨日の食事を振り返ってみます。

 

 昨日の食事内容

<朝>

kiriクリームチーズ 二個

バターコーヒー(バター5g、mctオイル 3ml)

プロテイン(ビーレジェンド ゲンマツ)

 

<昼>

ワイルドステーキ300g(いきなりステーキ)

 

<夕>

野菜炒め(味付けは塩胡椒、ごま油、マヨネーズ)

まぐろ刺身 100g

 

<間食> 

ゆで卵 3個

カマンベールチーズ(ローソン)二個

 

合計1542キロカロリー+α(タンパク質128g、脂質99g、糖質5g)

(※MyFitnessPalでより引用)

 

でした。

 

また行ってしまった…いきなりステーキ…

 

ワイルドステーキ 300gで789キロカロリー(脂質51g、タンパク質54g、糖質ほぼ0)とケトン食ダイエットの強い味方!(My fitnessPalのカロリー表示より引用)

写真のコーンは残しました…ブロッコリーに変更すればよかったです。

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尚、ステーキソースも糖質的にあやしいので、塩胡椒、わさび、醤油しか使いません。

 

実は辛子明太子も商品によっては食べれそうです。またやってみます。

 

ケトン食中のプロテイン摂取について

ここでケトン食中のプロテインについて話を変えます。

 

プロテインは一回分で糖質が5gくらいのものもありますが、このビーレジェンドのプロテイン、特にゲンマツは3kgで7000円前後とお得です!そして他の国産プロテインより糖質が少ないのです。

belegend.jp

ちなみにザ◯スは1kgで4000円くらいしたような気がします

 

 

基本的にケトン食でなければ、プロテインの糖質はウェイトゲイナーみたいに糖質がすごく多いもの以外は気になりません。(増量期はむしろプロテインを飲むときに牛乳、バナナ、はちみつなどで糖質を追加するくらいです。)

ケトン食中も、食事で十分なタンパク質が取れれば、必ずしもプロテインは必要ではないのです。

 

海外メーカーですが、マイプロテインという非常に有名なメーカーの商品にはこのように糖質が非常に少ないものもあります。頻繁に割引もやっていますので私も気に入っています。

成分とリンク貼っておきますね。

 

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◯マイプロテイン ホエイプロテインアイソレートのリンク 

https://m.myprotein.jp/sports-nutrition/impact-whey-isolate

 

このダイエット、味付けがマンネリ化しやすいので、フレーバー付きのプロテインは癒しになりますよ!

 

  

最後に

実は徐々に摂取カロリーを減らしています。

初日は2092kcalくらいから初めて1800kcal台、そして今回が1500kcal台。

ケトン体が主なエネルギーになっていればカロリーが減っても代謝は落ちにくいと思うので。(除脂肪体重60kgのわたしはたぶん1000kcalくらいに一日の摂取カロリーを押さえても大丈夫かもしれません)それでも基本的にカロリー摂取の7割くらいは脂質でとることを心がけていきたいと思います。

 

しかし、糖質を制限してるせいで、体から余計な水分がたまらないのか、飲むとすぐトイレに行きたくなります。

 

本日はこの辺で。

 

では。

 

 

ケトン食ダイエット記録:3日目、MCTオイルも使っていこうの巻

こんにちは。

 

 

既に3日目の体重測定をサボってしまうという失態…三日坊主ですね。

 

 さて、4日目の朝の体重は75.6kg(スタートからマイナス2.3kg)でした。

 

昨日の食事を振り返ってみます

 

<朝>

豚バラ 260g+卵二個の炒め物(味付けは塩胡椒、醤油)

 

<昼>

ゆで卵 六個、マヨネーズ 25g

 

<夕>

ネギトロ 120g

しめじ、えのき、しらたきの炒め物

 

計 約1834カロリー+α(炭水化物1-3g、脂質147g、タンパク質118g)

※炒め物の油、しらたき、えのきのカロリーは誤差として含まず

スマホアプリ「My fitnessPal」で計算

 

まずまずのカロリーと栄養バランス。慣れるまでは少しずつ無理のない範囲でやっていきます。(しかし、朝食だけで1000キロカロリー…豚バラ1パックはちょっと無理がありました。)

 

MCTオイルも活用しよう

ところで、画像はMCTオイルです。今回はタイトルにもあるように MCTオイルについて述べたいと思います。

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MCTとは中鎖脂肪酸Medium  Chain  Triglycerideの略です。ココナッツオイルやパーム核油に多く含まれています。それらから、中鎖脂肪酸を抽出したものが製品化された MCTオイルです。

中鎖脂肪酸はすぐにエネルギーになりますし、体を脂肪をエネルギーとして使うように促してくれるもので、ケトン食ダイエットの鍵となります。

私が購入した添付写真のものは135mlで972円しますので、油としては割高に感じるかもしれませんが、

 

 

上記は470mlで1400円しません。

1mlあたりで7.2円と2.83円の違い…2.5倍も海外品の方が安い。

 

このようにi herbなどを介して海外品を購入する方がお得です。ドレッシングとしてサラダに直接かけてもいいですし、私の場合はコーヒーに入れるのでチョコ味などフレーバーが付いたものもいいかなと思います。

私が購入した135mlの商品でもコーヒーに混ぜるくらいなら2-3週間分くらいにはなるのではないでしょうか。

 

 

また、このような粒タイプなものもありますので、こっちの方がサプリ感覚で飲めるため使い勝手がいいかもしれませんね。

 

ちなみに、選ぶときはMCT 100%のものがいいですよ!

 

個人的なMCTオイルのポイントをまとめておきたいと思います。

 

 MCTオイルのポイント
  • 脂肪をエネルギーとして使う体にしてくれる
  • スーパーに売ってないこともあるためAmazon楽天など通販が早い
  • 海外メーカーの方が値段が安く、錠剤や風味も豊富
  • MCT100%のものを選ぶ
  • 取り過ぎは下痢の原因になることがあるため1日15gくらいまでがいいかも

 

ココナッツオイルの商品でも構いませんが、ココナッツの風味が強いので、好き嫌いが分かれますし、フレーバー無しの MCTオイルが一番使いやすいかなと思います。

別にココナッツオイルの方が安いというわけでもありませんので。

 

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケトン食ダイエット記録:2日目、マルタの「毎日えごま油&オリーブオイル」は便利の巻

こんにちは。

さて記録2日目です。三日坊主にならないようにがんばります。

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2日目の体重は76.5キロでした。1日で1.3キロ減量…多分水分です。このダイエットで1週間で2-3キロ減量するのはよくあることなので、調子に乗りません(笑)

糖質を摂っていると身体に水分を引き込むわけですが、このダイエットは糖質を減らしますのでその分水分が減って体重が軽くなります。これは脂肪が減るとは別ですので普通の食事に戻せばすぐまた増量します。ぬか喜びはしないように。

 

さて、昨日はレタスにマヨネーズを盛りがけなどあまり賢くない脂質の摂り方をしましたが、味が濃いし、塩分が気になります。

 

MCTオイルもアマゾンで注文しましたが、仕事が忙しく本日は受け取れなさそうです。

 

 

そんな今朝、職場近くのナチュラルローソンに気になるものが売っていました。

 

 

これです!!

 

 

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www.maruta-shop.com

 

なんとオリーブオイルとエゴマ油が一緒にとれる!

ちなみに、

 

ということで、もちろん体にいいわけです。

 

メーカーも有名で、オメガ3系が手軽にとれます。なんといっても、これは封をあければそのまま吸えるんです。

いや、もちろんサラダとかにかけてもいいんですけど、ケトン食ダイエットでは、なるべく楽して脂質を摂りたいわけでして…お肉や魚中心の生活でタンパク質が多くなりがちな状況の救世主かなと思いました。

そして、これ味も良いんですよ。そのまま吸っても美味しいし、ゆで卵と一緒にとりましたけど、黄身のパサつく感じも緩和できて個人的にはすごく気に入りました。ただ、900円くらいしますので、ちょっと高いですね…

 

 

 

夜は飲み会です。カロリー計算はできませんが、本日は上記のオイルを含めて、

ひるまでに、炭水化物13g、脂質96g、タンパク質71gでした。1178kcalです。

飲み会ではあと1000kcalとならきゃいけません。じつは飲み会の落とし穴はカロリー不足です。

 といいつつも、このダイエットと飲み会との付き合い方についてはまた別の機会に。話すと長くなりますので。

 

 

では。

 

 

 

ケトン食ダイエット記録:1日目

こんにちは。しばらく仕事が落ち着かずブログの更新がおろそかになっていました。

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実は年末から増量をしておりまして、10-15kgくらい増量してから減量しようと思ったのですが、大きくなったため服が入らなくなり、予定を変更して本日から減量期に入ることにしました。5kg増です。

 

ダイエットの方法にはカロリー制限と糖質制限とがあります。

カロリー制限は摂取カロリーを生活代謝マイナス500キロカロリーくらいに抑えること、糖質制限は文字通り糖質の摂取を減らし、その分脂質とタンパク質でカロリーを確保する方法です。

 

今回が以前のブログでも書きましたが、ケトン食ダイエットで減量してみたいと思います。

 

ケトン食ダイエットの方法ですが詳細は下記リンクを参考にしていただくとして

 

 

motsutaro.hatenablog.com

 

ポイントはマクロ栄養素(糖質、脂質、タンパク質)ですが、

  • 糖質はできれば初めの1週間は極力0を目指す!
  • タンパク質(g)は除脂肪体重×1〜1.5
  • 脂質(g)は除脂肪体重×2〜3
  • タンパク質(g):脂質(g)の比は1:2

といったところでしょうか。

 

 

本日朝の私の体重は77.9kg

体脂肪はわかりませんが、先週金曜に78.5kg、体脂肪率18.2%だったので、大体これから大きくずれることはないでしょう。

(増量しようとして、調子に乗って食べすぎました。お酒もセーブできなかったので。まあしょうがないです。)

とにかくここから減量です。

 

本日の食事内容です。

 

  • Kiriのチーズ 2個
  • さけるチーズ 2本
  • バターコーヒー(バター10g)

 

ジムで筋トレし、 ← 40分くらいです。

  • プロテインドリンク(バルクスポーツ ビッグホエイRTD 1本)

 

  • ワイルドステーキ300g(いきなりステーキ)

※ワイルドハンバーグは糖質多いのでダメです!

 

 

間食

  • レタスミックス75g
  • キューピーマヨネーズ 50g
  • ブラックコーヒー 500ml

 

 

2092kcal(炭水化物11g、脂質161g、タンパク質128g)

 

ちなみに間食ですが、脂質がすくなかったため、職場のセブンイレブンで何かいいものがないかさがしたところコレにたどりつきました。50gサイズのマヨネーズは使い勝手いいです。私はマヨネーズをそのまま吸うことはできないので、レタスと一緒に食べました。結構食べやすくなります。

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とにかくこのダイエットは脂質とタンパク質の比、そして十分なカロリーをとらないと体型変わりませんので。

多くの方が陥るのがカロリー不足、特に脂質不足です。

 

MCTオイルなども上手に使いたいですね。胃腸の弱い方は下痢しやすいので注意ですが。

 

そして女性はケトン食ダイエットは便秘に成りやすいので、キノコ類を意識して摂りましょう。キノコは糖質が少ないです。逆に野菜でもたまねぎ、根菜類、パプリカ、人参などは糖質がそこそこあります。ケトン食ダイエットの目安である糖質一日20g以下を達成するためには野菜のわずかな甘みもなるべく控えたいのです。野菜で糖質をとってしまうくらいなら、開始1週間は野菜を無理に食べなくてもいいと思います。

 

 

興味ある方はぜひ一緒にがんばりましょう。

では。

 

 

 

 

 

 

 

脳神経外科医は年末年始休めるのか

こんにちは。

このところ本業と筋トレが忙しくてすっかりブログを更新せずにいました。

 

さて、多くの病院が本日まででしょうか。

 

連休の病院体制

多くの方は年末年始の休みになります。

しかし、病気に正月休みはありません。

こういった連休では当直や、緊急呼び出しの当番が設定されるわけでありまして、マンパワー不足の科では県外への帰省なんかも大変でしょう。

当然、脳外科医もであります。

緊急性という点で外傷や血管系の病気は入院、そして手術を伴うことも有り、心筋梗塞や大動脈解離などは心臓血管外科や循環器科脳卒中や外傷ではやはり脳神経外科がよばれる頻度が高くなります。

 

脳外科も水頭症や脳ヘルニアという状態を伴わない脳腫瘍症例や予定手術はなくなりますが、どうしても脳卒中はその頻度もさることながら本当によく呼ばれます。

 

そして一度新規の患者さん、とくに手術をした患者さんでは術後の管理のため休日関係なく気にしておくことになります。

 

病院ごとで呼びたしの負担が違うのか

脳卒中センターがあり、脳卒中の内科管理を神経内科と一緒に診ている場合は軽症の脳出血やある程度時間の経った脳梗塞はさほど負担はないかもしれません。しかしながらそれでも病院ごとに住み分けがあったりして、脳出血は全例脳神経外科脳梗塞神経内科…とか。こればっかりはその病院によるかなと思います。

 

また、脳梗塞急性期では血栓回収療法というカテーテル治療を行う頻度も増えました。

これはカテーテル室の手配や、いざ治療を行うとなると1時間程度は少なくともかかります。循環器内科が心筋梗塞カテーテル治療を行うのと大体同じくらいの手間と労力を要します。

で、「なんだ、循環器科と一緒か」と思われそうですが、多くの病院は循環器内科は脳外科の倍以上人がいますので、呼ばれる頻度も少なく(若手はほぼ毎回出動!みたいな体育会系のところもあるようですが)しかも、循環器科には他の手術がありません。

 

この時期さらに我々の負担を増やすのが、帰省時の交通事故や飲酒がらみの頭部外傷です。手術がなくてもしばしば入院となりますし、いざ手術となると、スムーズに行けば2−3時間程度ですが、これが手術中に血が止まりにくくなることがあり、そうなると本当に終わりが見えません。(術中DICといいます。)

 

入院管理、手術や手技ごとの大変さ

<外傷>

交通外傷 内科管理

おもに当直医や救急医が診てくれれば負担は少ないが、外傷性脳出血がある場合は数時間後の頭部CT、翌日の頭部CTの確認が必要となり判読を頼まれることがある

交通外傷 外科治療を要する症例

外傷自体の手術は手技的にさほど大変ではないが、手術中に止血困難になる例では長時間手術になることも。順調なら2−3時間程度。

入院時は手術適応がなくても、その後病状悪化して手術になるケースもある。そういった可能性も含めると結構長い時間の精神的束縛はある

意識障害例では頭蓋内圧センサーをいれることがある。これも手術。30分程度。

 

脳卒中

脳梗塞 超急性期

血栓溶解療法(tPAといいます)適応例やそれができなくても血栓回収療法というカテーテル治療をやることがあり、カテーテル治療は1時間程度はかかる

脳梗塞 内科管理

神経内科がいない、神経内科脳卒中診療を分担していない場合は全例脳外科。これが一番頻度が多い

脳出血 内科管理

神経内科脳卒中診療を分担していない場合は全例脳外科。分担していても脳外科が診るという施設も少なくない

脳出血 手術

開頭手術なら2−3時間は必要と思われる。

クモ膜下出血

内科管理となるケースは少ない。開頭手術なら2−3時間もしくはそれ以上も多い。コイル塞栓術というカテーテル治療ならもう少し手術時間は短い。脳ヘルニアを起こしている症例などを除けば連休明けや夜間に入院となった症例は翌日以降の昼に手術をくむこともある。外傷や通常の脳出血の手術に比べ待機時間に余裕があるケースが多い。

 

<その他>

痙攣、てんかん

発作が止まっても意識が悪い、自宅で様子を見てくれる人がいなければ入院となる。

神経内科や救急で入院をとってくれる病院もある。

脳腫瘍の終末期

在宅、ホスピスなどの手配がなければ入院対応で看取ることになる

 

 

 

ということで、あくまで我々脳神経外科での休日の事情をお話ししました。

世の中は時間外労働を少なくする方向で動いていますし、QOL(Quaility of Life:生活の室)はやはり他の科に比べれ悪いことは(その病院の人数にもよりますが)否定できません。

 

 

また脳外科をオススメできる内容についての話しも書きたいと思います。

 

では。